参道にて

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 とある神社へお参りに行った帰り、参道でかなり強い雨にあった。

 雨に濡れて行こう・・・と言うには度を越していたため、露店で雨をしのがせてもらおうと、入った。他の参拝客も近くの露店に入り、雨が通り過ぎるのを待っていた。

 私が入った露店付近には、たくさんの参拝客がたまたま居合わせたせいで、軒先では、頭しか入れない人も出てしまうぐらいだった。
 それを見ていた、いかにも仕切りが出来そうな初老の露店の店主が、子分(と見受けられる若い衆)に大型のビーチパラソルを持ってこさせ、柄の部分をブロックで固定し、出際よくパラソルを開いた。居合わせた私を含む参拝客は、かなり余裕のあるスペースを提供してもらった。

 天候は急速に回復し、皆、その露店を後にした。私も続こうと思ったが、生意気ではあるけれど、このままでは義理が立たないと思い、そこで売っていた大福もちを買った。品物を渡してくれた奥さんは「すいませんね」と、笑顔で一言を添えた。初老の店主は、見て見ぬ振りをしていた。

 「寅さん」が、これが売れないと飯が食えない、宿代が払えない・・・と言うような、のっぴきならない状況の中で、いつの間にか身についた商売のコツがある・・・なんてことを、映画の中でしゃべっていたけど、この何気ない行動も、その中に入るのか、それとも、私の考えが商売気の出し過ぎで、店主は純粋な気持ちでパラソルを開いてくれたのか、今でも考えてしまうことがある。

 どちらにしろ、商売の仕方につながることを教えられたわけで、それを含めた4個千円は、高くなかった。

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