聞いた話

台風が来たある日の夜、駐車場に止めてある自分の車の下でネコがうずくまっていた。

 生まれたてのネコのようで、まだ目も開いていない。居ても立ってもいられず、家に連れて帰り、世話をした。ミルクも飲むようになりそこそこ元気が出てきたが、目がどうしても開かない。獣医に連れて行って診てもらったところ、目に先天的な障害があるらしく、見えるようにはならないとのこと・・・。

 ここまで話を聞いて、私のような凡人はネコの将来を考えて安楽死なんていう選択肢を思い浮かべてしまう。世話を仕切れない心配からそう考えてしまうのは、私だけではないと思う。

 しかし、その人はこのネコの面倒を見だした。仕事から帰り、えさやトイレの世話をする。盲目のネコは耳だけを頼りに、あっちこっちに体をぶつけながら飼い主を慕う。他の飼いネコが、このネコにちょっかいを出してくるので、仕事などの外出時は囲いの中に入れておく。休みの日の外出もままならない。

 一日や二日だったら、私も何とか出来るかもしれないが、ずっと一緒に生活をしていくとなると全く自信がない。本来、ペットと一緒に生活することは、家族が増えることで、楽しいことのはずであるが、こうなってしまうとあまりにも世話が大変で、苦になってしまうと思う。ネコが好きだと言っている私がネコを飼わないのは、原因がネコになるか自分になるかわからないが、途中で面倒を見切れなくなるようなことがあったら困るのが理由である。

 ネコに限らず、ペットを飼うことは楽しさやうれしさばかりでなく、責任や、時には精神的苦痛をも背負うことである。また、それを背負えなければペットを飼う資格はない。
 
 優しさばかりでなく、強い信念を教えられた。

 南国に住む、22歳のお嬢さんの出来事である。

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