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福島県会津若松市。東山温泉。 温泉街に入ってまず目についたのが、廃業した旅館の建物だった。1軒や2軒ではない。びりびりに破られた障子が痛々しい。客足減少の影響か、それとも放漫経営の結果なのか。 最近作られた、展望風呂付き客室に宿泊。 角の一部屋をそのまま浴室に改造、隣の部屋とつなげたと見受けた。 展望風呂は、とても良い。「脚が丈夫な人」は、間違いなく満足できる。 残念なのが、浴槽に入るまで段差があるのだが、これが高い。30センチ弱はあっただろうか。さらに、浴槽の底までは50センチぐらいか。脚の丈夫でない年配者は、この段を上がれないし、またげないと思われる。手すりもない。 大家族だったら、みんな一緒にこの風呂を楽しめるに違いない。 脱衣場は広い。広すぎる。何か他に出来なかったのかと思うぐらい、広い。 最新式と思われるマッサージチェアーあり。 展望風呂は、温泉掛け流し。湯量豊富の模様。 湯温度高い。自分で水を入れて調節するが、多少不便。 大浴場は循環。 部屋はシンプル。踏込みは、ちょっと洒落た造りになっていた。 トイレはバリヤフリー対策がとられていたが、部屋の入口に砂利を敷いてしまっては・・・。ちぐはぐな感じが否定できない。 食事は、「かまどダイニング」(夕朝食共)。 主な献立は席に用意されるが、付け合せの類はバイキング方式で、大きな鍋に用意されたものを自分で取りに行く。ご飯、味噌汁を含め、6種類がこの方式。その他のバイキングも10種類はあり、しっかりしている。 「主な献立」は、宿泊料金に比例しているらしく、かなりの差があるようだ。 旅館によっていろいろな流儀があるが、ここは案内係が部屋にお客を通した後、仲居さんは、一切顔を出さない。と言うより、いないのかもしれない。案内係に「どうぞごゆっくり・・・」と、真っ暗な部屋に入れられた時は驚いた。もちろん、自分で電気をつけるが。 仲居さんがいる旅館を想像しているものからすると、あっけに取られるし、物足りない。 反面、「かまどダイニング」での係員の数は充実していて、食事時の不満はない。もっとも、宿泊料金を抑え、追加の飲食での売り上げを期待するには、ここでの係員の数や質の充実は、不可欠だろう。 バリアフリーの件も含めて、全体的なバランスが今ひとつ取れていないのが、もったいない気がした。 今を生き抜く旅館業の、厳しさに垣間見る「焦り」のようなものを見たのだろうか。 |
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