応募してみるもんだ

 去年の晩秋だったか、ANAのホームページに、「宝塚歌劇団の貸切り公演ご招待」の広告が出た。搭乗したことで応募の権利があったので、私と母の計2口の応募をした。2クリックで簡単に済んでしまったが、日本中でかなりの数の人が同じ事をしているわけで、ちょっとやそっとで当たるわけがない。次の日には、応募した事を忘れていた。

 忘れていると、幸運が突然やってくることも、たまにはある。

 
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 1月の中旬に、ANAとは書いてあるものの、無地と言っもいいような封書が届いた。保険の販売の類かと思いながら封を開けてみると、この書類が入っていた。当たってあっけにとられたが、懸賞の当選って本当にあるのか・・・ と、感心してしまった。

 公演当日は、約50分前に開場。入口のテーブルの上に置かれている、座席券が入った封筒を一つ選ぶ。SS席か、S席か、AなのかBなのか・・・ ここでも、くじ運が試される。同行した母が引いた席は、2階3列目で正面からやや左側。それでも区分はS席なので、良いところを引けたと喜んだ。

 15時20分。通常の土曜日の公演より10分早く幕が開き、ANA東京支店長の挨拶。応募総数50000通で、今回の東京公演は1000組2000人が当選したとのこと。倍率は50倍、口でいうのは簡単だけど、なかなか当たらない倍率だったようだ。たまにはこんなこともあるよなと、母と二人で頷いた。「抽選に外れたお客さんは、多分、2度とANAには乗らないと思っているに違いないから、その分、当たった皆さんは乗ってください」とのスピーチに、会場が沸いた。

 宝塚の舞台は、素人の私が言うのは恐れ多いが、何の心配もないというか、本当に安心して見られる。舞台の進行が、時間の流れのようだ。油断していると、こちらが流される。演目の好みはあるだろうけれど、完成された舞台は他の追随を許さないのではないだろうか。

 前半のミュージカルが終わり、30分の休憩。その間、抽選会が行われた。出演者一人が、抽選箱に入れられた全観客のチケットの半券から1枚を選び、その半券に記載されている座席番号(縦列)に座っている全員に、出演者の写真つき直筆サインをプレゼントするとのこと。番号は70数番まであるようで、4回の抽選を行うとのことだったが、これが当たるのもちょっと難しい。半ば諦めて見ていたところ、何と一発目の抽選で私の列を引いてくれ、大空祐飛さんの色紙を手にすることが出来た。ANA公演にふさわしい名前の方ではないかと、喜んだ。
 この日は、よっぽどの強運だったようで、1等のパリ往復航空券、2等の出演者4人のサイン各一本も、私の席から手が届く範囲で当選者が出て、本当に驚いた。となりに座っていた母は、がっかりしていたが・・・。しかしながら、この席を引き当てたのは母だったのだから、この日の強運は私ではなかったと思う。

 後半のレビューも感動のうちに終演。これで終わりかと思っていたら、もう一度幕が上がり、主演の月組トップスター、瀬奈じゅんさんの挨拶があった。隣には、娘役の彩乃かなみさんが、にこやかに立つ。このときだけは、何で一階席を引いてくれなかったのか・・・  男役も良いが、やっぱり娘役だなぁ・・・などと、いつもの自分の思考に戻っていたのが、おかしかった。

 宝塚劇場に行く機会はあるかもしれないけれど、今回のような招待で出かけられるのは、そうそうなかろう。こういう幸運に恵まれるのは、本当に良いものだ。気に入った懸賞があったら懲りずに応募しなくちゃいかんな・・・ 宝くじも買わなくちゃ当たらない、パチンコも玉を打たなければフィーバーしない、馬券も、買わなければ、ただ馬が走っているだけ・・・ 帰りの電車の中で、そんな考えが娘役の笑顔とオーバーラップした夜だった。

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この記事へのコメント

risa
2007年03月01日 20:17
宝塚歌劇鑑賞に当選されたんですね!!凄い~ラッキーでしたね。
大劇場で御覧になる歌劇はとても迫力がありますよね。
私も以前、某カード会社の懸賞で歌劇を拝見したことがあります♪
ねこ様もこれがきっかけで、塚ファンになられたりして~~
私もまた機会があれば、見に行きたいと思っていますが、なかなか良い席は熱狂的な塚ファンの影響でとれないみたいで・・・・。
ねこ様
2007年03月02日 09:18
risaさん、いつもご来訪いただきありがとうございます。

宝塚に関係しているカードと言えば、あれですね(笑)。春野寿美礼さんが出ていましたっけ?? 

良い席のチケットは、かなり買いにくいようですね。チケットセンターを覗いたところ、A、B席は公演日によっては若干の空席があるように見受けましたが、S、SS席はどの日も皆無でした。発売日の早朝に劇場前に並び整理券をもらい、さらに、くじ運にかけるのが、一番手っ取り早いでしょうか。

以前、月組の「エリザベート」を見て、宝塚歌劇団は凄いんだ・・・ ということが本当にわかりました。プロの集団なのだから当たり前でしょうが、あれを見た時は良い衝撃を受けました。
舞台以外で、生徒さんのことがベールに包まれていることが多いのも、魅力のうちなのでしょうね。

個人的には、白羽ゆりさんの雰囲気が好きです。歌劇団のカレンダーも持っていますが、表紙に写っている彼女の写真を破れずに、そのままにしています。

あ、言っちゃった。

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