出先にて

 とんぼ返りだったが、久しぶりに遠出をして旅行気分を味わった。

 帰路、うろ覚えだった列車の発車時刻は考えていたより早く、既に出発していた。次の列車は1時間20分後。駅の周辺は数軒の店はあるものの、時間をつぶせるような感じでは無い。ここを目指し20分ほど歩いたが、駅まであと3~4分というところに小さな喫茶店があったことを思い出し、そこまで戻ってみた。

 果物屋の一角を喫茶店としていて、フルーツ主体の甘いもののメニューが多いが、盛りつけられたものは彩りが良い。何と言っても、首都圏で提供されるそれと比べれば手頃な値段で、ちょっと得をした気分になった。いつもと違う街の景色を眺めながら過ごすひと時は、普段の喧騒をしばし忘れ、のんびり出来るものだった。

 駅に戻り、ホームで列車を待つ。ほどなく、3両編成のディーゼルカーがのんびりとやって来た。車内はガラガラ。流れる景色を眺めながら、ふと「このままどっかへ行ってしまいたいな…」などと思ってしまう。本当にどっかへ行ったらどうなるんだろう…  「すざんぬ」の晩飯をやらなくちゃいけないし、第一、入院中の母の晩飯にも付き合わなくてはいけない・・・ 考えが交錯する中、「御乗換えのご案内をいたします。今度の東北新幹線は○○号東京行き・・・」と、一気に現実に引き戻してくれるアナウンス。

 列車の乗り換えと同時に、気持ちも切り替え。それでいい。

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