交通取り締まりに思う

 夕闇せまるアクア連絡道を、都心に向けて走っていた。コンディションの良い道路だから、制限速度の80キロをすぐに超えてしまう。速度をさらに上げて走りたい気分ではあったが、行く手には、首都高の激しい渋滞。都心環状線の先を先頭に20キロ、通過に100分と表示されている。ルートはいくつかあるが、避けきれない。急いで行ってもしょうがないと腹をくくり、時速90キロ弱で走行を続けていた。

 薄暗いのにもかかわらず、車幅灯もヘッドライトもつけていない車が追い抜いて行き、車線を変え私の前に入り、こちらが追走する格好になった。助手席の男の服装が青色だったのはすぐ気がついたので、「どういう取り締まりをするのか見てやろう」と思っていると、その車は少しずつ速度を下げ始め、私との車間距離がどんどん縮まった。「さぁ、抜いてみな」という感じになったが、その手には乗らない。それより、これ以上車間距離が詰まれば「車間距離保持違反」を引っ張り出すに決まっている。あっちは、少なくとも交通に関しては法律のプロだ。これがダメならそっちで…と思っているだろうが、取締に引っかからない走行を、こっちは普段からしているんだ。

 袖ヶ浦インターで、その車は高速道路を下りて行った。車のサイズに合わない、体格の良すぎる警官が運転していた。

 つい先日、国家公安委員長が、交通取り締まりのあり方を批判した。その中で「摘発が目的化しているのではないか」との趣旨があったかと思う。さっきの場合、走行中の車を追い抜き、その前に入って速度を落とし、追い抜くのを待ってそれを取り締まると言うのは、有効な取り締まりだろうか。追い越した後に、後続車との車間距離が縮むようなことをするのは、取り締まりの手段として許されるのか。摘発が目的化されている、極端な例ではないかと思えて仕方が無い。

 警察があるから日本の治安が守られているのは間違いない。たてつくつもりは毛頭ないが、違反を誘うような行為には閉口する。警察の基本とも言える「人を見たら泥棒と思え」は、交通取り締まりに関しては、こういう形で現れるのだろうか。

 

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック