それはないだろ・・・

 「白髭のおじいさん」のフライドチキンが食べたくなり、移動途中で見つけた店舗に寄った。

 食事をするには半端な時間だったので、カウンターには三人の客しかいなかった。二人の店員が、順に注文をとっていた。

 前の客が去り、私の番になったので一方の店員の前に進んだが、パートとおぼしき30代中頃の女性は、奥に引っ込んでしまったきり出てこない。どうかしたのかな…と思っていると、「お疲れ様でした。お先に失礼します。」と言っている。その言葉に耳を疑ったが、店に出ている他の店員も「お疲れさまでした」と返事をしている。

 時計を見ると、キリの良い時刻を2~3分過ぎている。その女性の勤務時間が過ぎているのは、容易に推測できた。しかし・・・ それはないだろ・・・?

 ひっこんでしまった状況に呆れたが、パートと割り切っている人の考え方、また、職長の指導の弱さをはっきりと見せてもらった。全部の店舗がこういうことをしているとは思わない。たぶん、ここの問題だろう。

 残業が出来ない理由があったのかもしれないが、それにしたって私を含め数人が列を作っている状況下では、もう少し客をさばくぐらいの気持ちがあって良い。それ以上に重要なのは、勤務が続行できないのであれば、一言、口を添えたって良い。私も仕事の指示を出す人間のはしくれだが、至らぬ点も多々ある中、得意先が仕事をまわし続けてくれるのは、少なくとも今日のようなことはしていないからだと思う。

 「企業は人なり」という。著名なブランドも、携わる人間がその評判を落とすのは簡単だし、逆に、マイナーなブランドでも、対応一つで大きく評判が上がることもある。人の振り見て我が振り・・・直すほど落ちていないが、大事なことを思い出させてくれた出来事だった。

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